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ブログリレー ~ショートステイ藤の木の里~
2024.06.04
法人本部
レクリエーションについて
藤の木の里では開設当初よりレクリエーションについて力を入れており、「また来たいと思っていただける施設」を目標とし、毎日皆さんに楽しんでいただけるようレクリエーションの時間を設けています。
当初は楽しく遊ぶことをコンセプトに行っていたのですが、最近では筋肉の動きや負荷、声を出すためのリハビリなど、レクリエーションの中に機能訓練の要素を意識した活動が増えてきています。
その中の一つに尿失禁を予防するための骨盤底筋を意識する体操がありますので、ご紹介させていただきます。
尿失禁については、実に女性の6割が経験あると答えているデータもあり、高齢になるにつれて複合的な理由での尿漏が増える傾向にあります。
特に、くしゃみや何か重いものを持った拍子に漏れてしまう腹圧性尿失禁については悩まれている方も多く、骨盤底筋を鍛えることで尿失禁の予防につながると言われています。
【藤の木の里での骨盤底筋運動】
直径20cmくらいのボールを用意します。
ボールを両足に挟んだ状態で5秒間おしりの穴を閉めて力を入れます。
これを10セット行います。
※この際に背中を背もたれから離すことがポイントです。
因みに、立てる方はテーブルに手をついて立ち、おしりの穴を閉めて力を入れる…を5回行います。
このように意識して外尿道括約筋や骨盤底筋群を強くすることで尿漏れの改善が期待できるそうです。是非ご家庭でも試してみてはいかがでしょうか?
実はこれらは昨年介護研究として行っていたのですが、「おしりに力を入れる」などの説明をご利用者に伝える事が難しく、成果をデータ化することができませんでした。しかしこの研究を境に毎日の体操の質が上がり、「椅子の背もたれから離れて体操しましょう!」や「この筋肉を意識してみましょう!」という声掛けが聞かれるようになりました。
今後もレクリエーションを通じて、楽しんでいただきながら、日常生活の機能維持を図れるよう取り組んでいきたいと考えております。
藤の木の里 施設長 吉澤 寛