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ブログリレー ~特別養護老人ホーム藤花・小阿賀~
2024.04.09
法人本部
認知症~ささえる仕事
認知症とは、一度正常に発達した認知機能が後天的な脳の障害によって持続的に低下し、日常生活や社会生活に支障をきたすようになった状態を指します。
認知症は高齢になるにしたがって増加し、超高齢社会の日本では約460万人(65歳以上の高齢者の約15%)が認知症を患っているとされています。今後も高齢化が進み認知症の人は増えていくことが予想され、2025年には65歳以上の人口の約20%が認知症を有している状況になると推定されています。
当施設においても認知症の症状を有する入居者様は多くいらっしゃいます。その皆様への支援を失敗や成功をしながら実践しております。そんな私どもの基本的な対応方法のひとつを幾つかご紹介します。
【本人が一番苦しんでいる】
認知症介護には「答え」や「ゴール」がありません。だからこそ多くの人が悩み、不安を抱えています。皆さんの周辺でもそんな悩みを抱えている方は多くいらっしゃるかと思いますが、同じような体験を経験された方もその時を思い出していただければと思います。
私たちの現場でも、認知症を患っておられる入居者様から泥棒扱いされてみたり、無理難題を申しつけられたりとちょっとしたトラブルが頻発するときがあります。しかし、その不可解な行動には必ず理由があるのです。その場その場の行動の理由が分かるまで「しっかり待つ」姿勢がとても大切です。しっかりと話を聞き、急がせないように心がけて対応するようにしております。
【認知症を患っておられる方との接し方】
その方の人格を認め、自尊心を傷つけないようにしながら話を良く聴き、できるだけ中立的な態度をとることも重要です。良く「食事はまだか?」と言われることがあります。そんなときは「さっき食べましたよ」と否定するのではなく「そうですか、まだなんですね」「食べていないと、お腹が減りますね」などと嘘の返答をしたりすることが無いようにしております。そのうちに気持ちが落ち着いてくるのを待つことも大切です。
皆さんのご家族でも同じような方もいらっしゃるかと思いますが、参考にしていただければと思います。また、当施設では介護に関する相談なども受け付けておりますので、気軽にご相談ください。
特別養護老人ホーム藤花・小阿賀
施設長 吉川 貴志