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ブログリレー ~ほのぼのこども園~

2023.12.26

法人本部

~手指衛生の大切さについて~

 

ほのぼのこども園 畠山です。

寒くなる季節となり、気温の低下や降雪など冬本番というところでしょうか。これからの時期、特に子どもの感染症についてはインフルエンザ、溶連菌感染症、感染性胃腸炎、RSウイルス感染症が多く見られます。新潟県においてもインフルエンザ警報、この時期にはあまり見られない咽頭結膜熱(プール活動時期に流行するためプール熱と呼ばれています)警報が発令されています。

当園においてもこれらの感染症を予防するために先月外部講師をお招きし改めて手指衛生(手洗い)の研修会を行いました。

日頃の感染症予防の対策として内容を少しご紹介したいと思います。

主な感染症の感染経路は、「経口」「接触」「飛沫」です。コロナ禍以降マスク着用が一般化し「飛沫」感染については予防がされているのではないかと感じます。

 

私たちが日々保育を行うにあたり気をつけなければいけないのは「接触」です。そのため保育者のこまめな手洗いが感染症拡大の一番の予防策となります。

研修を行うにあたり北区にある大学の看護科の学生に協力していただき特殊な機器を使用し、職員の手指の菌類の数を数値化してもらいました。

写真は、手洗い前と手洗い後の菌類の数を特殊な光を当て数値化したものです。

日常的に手指には約一万個から2万個の菌が付着していることがあります。きちんと手洗いすることで菌の数を減らし、感染症媒介の予防につながります。手洗い後の数値については2,000値以下が良いとされています。

 

①               ②

1  2

 

①は手洗い前が25,299値に対し手洗い後399値と格段に菌の数値が減っておりきちんと手洗いが行われていることが確認できます。

②は手洗い前の数値は11,752値と多くはありませんが、手洗い後については3,172値と菌の数値が減っておらず、手洗いがうまくできていないことを表しています。

では、どのように手洗いを行えばよいのでしょうか。

 

【ポイント】

◆ハンドソープをよく泡立てる。手指の皮膚と皮膚をこすり合わせるのではなく、ハンドソープの泡を掌で動かすようにして洗う(こうすることで汚れが浮き上がります)。

◆特に汚れの残りやすい指と指の谷間、指先(掌の泡に指先を擦るように行うとよいです)をこまめに行い、手首まで洗うと効果的です。

◆トイレ以外で手洗いをするタイミングは、・外から帰った時、・食事の準備をする前、下膳の後、食事の前後です(保育の場合、園児の食事介助の前後、着替えの手伝いやおもちゃの準備の前後などさまざまな動作、作業のたびに行っています。)

◆時間は1分を目安にしっかり洗いましょう。

◆流水で泡をよく流し、水分をきちんと拭き取る。

 

 

以上のポイントを参考に、日常的な感染症の予防を行っていただければと思います。