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ブログリレー ~荻川ほのぼの保育園~

2023.10.20

法人本部

今月担当します、荻川ほのぼの保育園の坂井と申します。

今月14日に荻川小学校の体育館をお借りして「うんどうかい」を行いました。

参加した園児は3歳から5歳の幼児組さん。この日に向けて毎日の保育園生活の中で3歳から5歳が活動をともにしてきました。

0歳から5歳の年齢が違う子ども同士が関わることを「異年齢保育」や「縦割り保育」と保育用語では表現します。うんどうかいまでの期間は特に年齢の枠を超えてともに学び合い、社会性や協調性など成長していく時間だと思います。今回は「異年齢保育」についてお話ししたいと思います。

 

異年齢保育とは…

年齢の異なる子どもたちが年齢の枠を超えて、活動をともにし学び合い、成長していくことです。異年齢保育を通じて異年齢の園児と関わり合うことで、社会性や協調性、思いやりの気持ちなどが育まれます。異年齢の関わりのねらいとしては、社会にでるとお互いに違う年齢の人と関わる機会が増えるため、幼児期のうちから社会性や協調性を身につけることができます。また、年長児が年少児をお世話したり、手助けをしたりすることで相手を思いやる気持ちを養うことに繋がっていきます。

「社会性」とは「他者」の存在を知り、関わり合うことで自分と他者との違いを受け入れ、そのことを考えたうえで行動すること言い、「協調性」とは他の人たちと親しみ、相手の気持ちを考え、受け入れながら一緒に活動することを言います。

 

今回のうんどうかいで幼児組合同競技「マット引き」を行いました。

3歳から5歳児が2チームに分かれ力を合わせてより多くのマットをとるといった競技です。

合同競技ですので「異年齢」が交わったチームとなります。

競技を行う前に各チームで「作戦会議」を行い、チームみんなで「勝つにはどうするか」を考えます。

 

4歳女児  「こっちのマットは軽いから4人で引っ張ろう」

3歳男児  「わかった!こっちね~」

5歳男児  「重たいマットはめろんさん(5歳児)が行くから、他のみんなは軽いマットね」

4歳男児  「OK!!」

4.5歳女児 「保育園のマットは運びやすいよね!それを先に狙おう!」

3歳女児  「(うなずく)!!」

4.5歳男児 「大きいマットは最後の引っ張り合いでみんなで行こう!」

 

勝ち負けの勝敗はついてしまいますが、一緒に目的を達成するために協力すること、作戦を考えチーム戦で最後まであきらめず戦い抜くことがまさに「社会性」と「協調性」が育っている姿だと思いました。そんな子どもたちの白熱した頑張る姿に会場一体が「感動」に包まれたことは間違いありません。

 

ほんの一部のエピソードではありますが、「異年齢保育」における集団や他者との関わりから見せてくれる子どもたちの成長を感じていただけましたでしょうか。

普段の生活から考えてみても、子どもたちは「貸し借り」や「順番」など、周囲の「他者」を感じながら必要な行動を考えて遊びを楽しんでいると思います。

「かして」「いいよ」「次ね」「こっちおいで(並んで)」「ここあいてるよ」「ありがとう」「ごめんね」

何気ないその言葉や行動がまさに「社会性」や「協調性」を表している姿だと思います。

そしてそういった姿を見た時、大人は「かしてあげたね」「えらいね」「やさしいね」と褒めることがあると思います。それはその子の行動をしっかりと認めることになり「間違ってなかったんだ」という「自信」に繋がり、よりよい成長へと向かっていく「きっかけ」になると思います。

子どもたちが成長し合う様子を見守りながら「感動」をこれからも積み重ねていきたいですね。