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ブログリレー ~特別養護老人ホーム藤花~

2023.09.25

法人本部

特別養護老人ホーム藤花の佐藤です。今月のブログは『看取りケア』について書かせていただきます。

 

藤花では、“ケアの質の向上”と“職員の不安の解消”を目指し看取りケア研究を行っています。活動の一つとして、看取りケアに携わるときどのようなことが不安に感じるのかを聞き取るため、職員へのアンケート調査を行うことにしました。

不安に感じている項目を10項目ほど用意しアンケートをしたところ、「入居者様やそのご家族にとって、一番良い選択なのか不安」という回答が一番多く、職員53名中32名が選択していました。

様々な選択肢がある中で、入居者様とご家族を一番に考えている職員が多いことをとても誇らしく思いました。そして、この不安をどのように解消できるかを考えました。

看取り研究会において出した結論は、「入居者様のことを良く知り、意向に沿ったケアをしていくために、お元気なときからこまめに聞き取っていくことが重要。」というものでした。

それは当たり前のことではありますが、難しいことでもあります。看取り期においては、ご本人が意思を表明することが困難なことが多いからです。そのため、ACPはとても重要になります。

ACPとは、もしものときに、どのような医療やケアを望むのか、前もって考え、家族や信頼する人、医療・介護従事者たちと繰り返し話し合い、共有することをいいます。(詳しくは、2023年01月11日 特別養護老人ホーム藤花・小阿賀 吉川施設長のブログを参照してください。)

ACPの注意点として私たちが考えていることは、ご本人ならどのように選択するかという視点です。

ご家族はご家族自身の考えを表明するのではなく、ご本人のそれまでの発言などを思い返してご本人がどのような選択をするかを考えます。

専門職は対象者のことを把握したうえで、対象者の望みをどのように叶えられるかを検討します。複数人で話し合い決定することが重要です。

上のポイントを踏まえて、ご本人の意向に沿えるよう、ご家族や職員の不安の解消のため、ケアチームでたくさん話し合いながら支援をしていきたいと思います。

在宅介護などをされている皆さまも上記の考え方を参考になさってみてください。