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ブログリレー ~特別養護老人ホーム藤花・小阿賀~
2022.07.11
法人本部
~認知症について(ピック病)~
今月のブログを担当させていただきます吉川と申します。よろしくお願いします。
近年、我が国では認知症の理解を促すために啓発活動や認知症健診の推進、
AIなどを活用した予防の研究など国を挙げて認知症の対策に取り組んでいますが、一口に「認知症」と言っても、発症する原因や症状、個人差などその種類はいくつも存在します。
三大認知症と言われる「アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、脳血管性認知症」のほか、「若年性認知症」といわれる若い人もかかり得る認知症の事について今回はお話させていただきます。
「認知症は高齢者がなる病気」というイメージが強いかもしれませんが、65歳未満の若い世代でも認知症になる人は存在します。
アルツハイマーや脳血管性疾患が大半を占めるものの、事故の後遺症や過度のアルコール摂取により認知症になる人も少なくないのです。
若年性認知症の一つで、代表的なものに「ピック病」(前頭側頭型認知症)というものがあります。これは脳の前頭葉と側頭葉が委縮する病気で、怒りっぽくなるといった人格面での変化に始まり、不可解な動作を繰り返す行動障害、そして最終的には重度の記憶障害を引き起こします。 発症の確率はアルツハイマー型と比べかなり低いものですが、多くの人が40~60代に発症するのがほかの認知症にない大きな特徴です。また性別による発症の差も見られません。働き盛りの世代を襲う、極めて危険なピック病。これが原因で仕事を失うリスクも考えられますし、三大認知症に比べて先の長いケアを、家族一丸となって取り組んでいく必要があります。アルツハイマーと比べ認知度がまだまだ低いことからも、ピック病に対する社会の理解もまた必要となってくるでしょう。
認知症はすぐに命が奪われるような疾患ではなく、その進行もゆっくりとしたスピードで進んでいきます。そんな認知症も薬によって進行を遅らせることのできるものもあればできないものもあります。まずは早期発見・早期対応が最重要ですので、おかしいなと思ったら、かかりつけの医師もしくは、最寄りの地域包括支援センターへ相談してみてはいかがでしょうか。
特別養護老人ホーム藤花・小阿賀
吉川