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ブログリレー ~ほのぼの保育園~
2021.11.18
法人本部
多様性=(イコール)みんなちがって、みんないい。
ほのぼの保育園 園長 畠山です。
昨今、メディア等で「多様性」という言葉をよく見聞きします。
福祉関係者ならば、“今さら?”と感じることもあるかもしれませんが、この言葉が大きく取り上げられたのはやはり東京オリンピック・パラリンピックの影響が大きいのではないでしょうか。
福祉職として個人的には、特にパラリンピックについて海外ではなく、東京で開催されたことにより、国内メディアも今まで以上に取り上げ(選手たちの活躍によることは言うまでもありませんが)、さまざまな障がいを持った方々がいること、そしてそれは特別なこと(人)ではないということが多様性の理解として広がっていくことはよいことなのかなと感じています。
ただ、多様性(diversity)は「お互いに非常に異なる多くの人や物の集まり」と定義されているのですが、多様性という言葉が頻繁に使われる時には、LGBTQや性差、人種や障がいといったマイノリティの人たちに関する話題ばかりがクローズアップされていることには少し違和感を覚えます。
つまり無意識のうちに「健常者」と「そうでない者」を分けて論じているような気がしてならないのです。
保育園にはたくさんの子どもたちがいます。そこには性差や障がいを持っている・持っていないではなく、それぞれに多様性が存在しています。それは誰一人として同じではなく、その子の考え方や嗜好、得手不得手、心の持ち様などたくさんの“その子らしさ”を持った子どもたちが居るということです。
そして、その多様性を認め、受容し、成長を支援していくことを大切に、日々保育を行っています。
童話詩人の金子みすゞさんの詩の一説に「みんなちがって、みんないい」という言葉があります。有名な言葉なので耳にしたこともあるかもしれませんが、まさに保育は、みんなちがって、みんないいんです!多様性ってそういうことではないでしょうか。
「遊ぼう」っていうと「遊ぼう」っていう。
「馬鹿」っていうと「馬鹿」っていう。
「もう遊ばない」っていうと「もう遊ばない」っていう。
そして、あとでさみしくなって、
「ごめんね」っていうと「ごめんね」っていう。
こだまでしょうか、いいえ、誰でも。
子どもたちは、多様性と無限の可能性を持っているのです。