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ブログリレー ~特別養護老人ホーム藤花・荻川~

2021.10.21

法人本部

多職種連携について

 

藤花・荻川の施設長佐藤です。

私たちは入居者様個々の『暮らしの継続』を支援できるよう日々試行錯誤しています。

私たちは入居者様の意向をかなえることが困難なものだと感じたとしても、まずはどうしたらできるかを多職種で話しあうように意識しています。

ただ、各職種にはそれぞれの専門性があり、職員個人でもそれぞれの考えがあります。そのような違いによって入居者様の意向をかなえられないといったことがないように、多職種で研修を行い下のようなお互いの専門性の理解に努めています。

 

職種 役割・専門性
介護職 入居者様がどのような状態であっても納得できる水準の暮らしができるよう支える。気づく・力を引き出す・つなぐ。

 

看護職 人それぞれの暮らしを送れるよう健康管理を行い、最期までその人らしく生きることを支える。専門職としての健康管理と暮らしの側面の調和のための話し合いが重要。

入居者様の暮らしが継続のための生活リハビリができるよう介護職を支える。

 

栄養士 個々の入居者様のこれまでの食生活や環境を把握し、栄養状態の維持・改善を行う。最期まで楽しく、安全であることを意識し、介護職をはじめとする多職種を支える。

 

ケアマネジャー 入居者様が身体的、精神的に自立及び自律し、ご本人の望む生活が送れるように施設サービスを計画する。作成した計画を、介護職をはじめとする多職種に共有する。

 

生活相談員 入居者様のそれまでの暮らし、意向をアセスメントし、望んだ暮らしが送れるようご本人・ご家族・職員の調整役を行う。ご本人とご家族の意向が異なることもあるが、入居者様中心の視点で考える。

 

施設長 ヒト・モノ・カネを活かし、法人運営理念を具現化するための組織、制度、信頼関係の構築を行う。

 

 

また、日々の支援の中でも様々なことが起こり、日々新しい情報を入手することになります。

 

例えばソーシャルワーク(ケースワーク)のプロセスは、

アウトリーチ→インテーク→アセスメント→プランニング→インターベーション→モニタリング→エバリュエーション→ターミネーション→フォローアップと流れていきます。

 

どのタイミングで新しい情報を共有し、連携するのか…結論を先に言うと、全てのタイミングで多職種での情報共有や話し合いが必要だと思います。

 

連携が大切だということは分かっていても、連携のタイミングについては学校などで学んでいるものでもないので(私は社会福祉士のコースで学んでいません。)、人それぞれで情報共有のタイミングが変わってくるかもしれません。

また、何をだれに伝えるのかも人それぞれで違いがあるように感じます。

 

情報共有や連携をすることでチームの生産性は間違いなく向上します。

「言った、言わない」のような生産性が下がってしまうようなことが起こらないためにも、「何をだれに伝えるのか」を考えるのではなく、新しい情報を得た時点で全ての関係者に速やかに、正確に伝える必要があると考えます。

 

これからもお互いの専門性を理解し、職員一人ひとりの個性(強み)を活かしながら、法人運営理念にあるように『ともに』入居者様の意向に沿った支援を行っていきたいと思います。