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ブログリレー
2019.05.27
法人本部
特別養護老人ホーム藤花の佐藤です。
令和最初の法人ブログは「高齢者の食事」をテーマにしてみました。
食は楽しみの一つである方が多いと思います。私たちは、入居者様の意向に沿って、最期まで口から食べられること、
好きなものを食べられることを支援したいと思っています。
加齢により咀嚼や嚥下に必要な筋力が低下すると、飲み込むときに気道を閉じることができなくなり、
食べ物が気管に入りやすくなります。このことを嚥下障害と言います。
(嚥下障害は加齢に伴うものだけでなく、腫瘍等による要因、筋力や神経の疾患等による要因等…様々なことが原因となります。)
嚥下障害があると、好きなものが食べられなくなってしまったり、食事に時間がかかることで疲れてしまったり、
食べる楽しみが減ってしまいます。
それどころか、食べづらくなることで、低栄養や脱水を起こすリスクや食べ物が喉に詰まるリスク、
誤嚥性肺炎のリスクを引き起こす原因にもなります。
誤嚥性肺炎とは、唾液や食べ物、胃の逆流物などが気管に入ってしまい、細菌が肺の中に入ることで炎症を起こし、
高熱、咳といった症状が現れます。日本の死因の第3位が肺炎であり、その多くを誤嚥性肺炎が占めていることから、
私たちも気をつけて食事支援をしています。
誤嚥性肺炎を予防するためには、
・口腔内の清潔を保つ
・姿勢を正して食事をし、食後すぐに横にならない
・口腔体操、嚥下体操を行う
等の対策が考えられますが、まずは摂食嚥下の専門医に受診し、検査を受けることが重要です。
入居者様の食事のことで「飲み込みにくくなった?」「食事に時間がかかって辛そう?」等の気づきを大切にし、
施設内で話し合い、専門医に相談し支援方法や食事形態を工夫するようにしています。
ご自宅で介護をされていて、食事に時間がかかったり、むせたり咳が出たりということがあれば、
お早めに摂食嚥下の専門医へ相談されてみてください。